2019年 04月 25日
桜が咲けば畑が始まる |
遊佐町は、今が桜の満開だ。同時に畑仕事も忙しさを増してくる。今回は、ネギを植え付け、サツマイモ、落花生、カボチャの畑作りをした。畑仕事の中で、畑作りは、作物の出来不出来を左右する結果となる最も大切な工程である。土壌のpHと作物の種類に合わせて石灰を蒔き、元肥を入れて良く撹拌しながら耕し、3週間ほど寝かせてから植え付けをするのである。これは、造形制作における素材への認識と準備に匹敵する大切な段階である。
遊佐町には桜の名所が数カ所あるが、中山の河川敷公園と我が家の裏を流れる西通り川の桜並木が好きだ。近年、中山の河川敷公園は有名になって、駐車場を見つけるのに一苦労するほどになった。その点、西通り川の桜並木は殆ど人がいないので、好きな所に車を止め、桜と鳥海山をノンビリと眺められる。
【今回の土門拳記念館】
晴耕雨読ではないが、雨が降って農作業ができないときは、土門拳記念館に行く。今回は特別展で、「昭和を見つめる目、田沼武能と土門拳」、それに「古寺巡礼 わが仏像10選」だった。田沼、土門両者の写真に登場する子供達は、全く自分の子供の時代と重なるので、実感として見ることができるが、遊佐の子供達は、善し悪しは別として、10年は遅れていたような気がする。両者の子供を捉える目の違いは何だろうと思ったが、土門の写真はドラマ性が強く、そして、社会性が強く滲んでくる。
わが仏像10選では、3点が自分のお気に入りと同じだった。中でも、広隆寺の弥勒菩薩のアップは、実物を離れて、仏像というよりは彫刻作品として見ることができる。あるいはモジリアーニの「顔」に通じるような一面もある。土門の写真の中では一番好きだ。
by hd-domon
| 2019-04-25 21:20
|
Comments(0)