2018年 01月 18日
どんがら汁(寒鱈汁) |
どんがら汁とは、白身の魚のアラを使った味噌味の汁物だが、遊佐あたりでは、この時期の寒鱈汁も含めてどんがら汁という。まもなく庄内地方では寒鱈祭りが行われ、寒鱈汁を食べる。魚屋をのぞいたら、良さそうなアラがあったので、寒鱈汁を作ることにした。鱈の身が多めに入ったのは高いが、ほとんどアラだけのは安い。アラだけのほうが旨い味が出る。寒鱈汁につきものの白子は、プリプリした鮮度のよいものを別に買った方がよい。あとは、大根とネギと豆腐があればよい。
実家の冷蔵庫に、乾燥岩海苔があったので、これをのせれば最高。雪の中から掘った大根は、鱈汁が染みこんで最高に旨いし、ネギも甘みが増してきている。おかわりして食べたが、これだけでお腹いっぱいになった。
畑は雪に覆われて真っ白だったが、このくらいの積雪だったら、ひ弱なデリカでも入っていける。雪をかき分けて長芋を掘ったが、芋を掘り出すだけでなく、次の作付けのことも考えて掘らなければならない。要するに、掘った穴を埋め戻しをしながら掘り進むのである。長芋の首を掴んだ時の手応えで、芋の大きさは見当がつくようになった。太くて長いとなると、気合いを入れて掘らなければならない。
この時期の丸池様。水量が多い。透明度が高いので、水没している倒木がハッキリ見える。残念なことに、去年から、湖畔に無粋なロープが張り巡らされた。環境保全のために、水際まで立ち入らないでくださいという看板が立っている。
透明な水中で揺れ動くバイカモの緑は、どんなに頑張っても絵の具では作れない魅力がある。
孵化場のプールでは、孵化したばかりの鮭の稚魚が、海に下るための体力をつけていた。近づくと、気配を感じ、集団で素早く逃げた。孵化して一ヶ月もたたなくても、危険を察する防衛本能がある。
すぐそばには、寒ざらしのトバができつつあった。雄は4分割、雌は2分割にして干してあった。雄のほうが旨い。
帰り際、土門拳記念館に寄って、会員証の更新手続きをしながら鑑賞した。土門拳も、こんな風景写真も以外と撮っている。
(撮影はルールを守って可)
しかし、このように時代を切り抜いたような写真のほうが好きだ。これは庄内地方のハンコタナ(酒田地方はハンコタンナ)。実家の隣のおばあちゃんや、70代、80代の村人は今もしている。
by hd-domon
| 2018-01-18 22:33
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