2018年 01月 09日
第一関門突破 |
年末に成形が完成した生徒作品は、冬休み中でも乾燥不十分のため、強制乾燥をして素焼きをした。誰の作品であれ、焼成後の窯の扉を開けるときは、最悪のシナリオを頭に描きつつ期待もする。今回はほぼ完璧な焼き上がりだった。このような作品においては、素焼きがうまくいけば、七割方成功である。
次の行程(釉がけ)に入る前に、難問がある。それを生徒に質問。「窯の台車の上で作品を作るとき、乾燥収縮のための割れを防ぐために、作品の底に新聞紙を敷いたが、このまま本焼きをしたら大変なことになる。理由は?」。長考の末、「素焼きで新聞紙は灰になったが、そのまま本焼きをしたら、灰は溶けて釉になり、作品がくっついて取れなくなってしまう」。大正解である。それではどうすればよいか。実際的な答えは出なかったが、無理も無い。30キロ弱の重さで、強く持てない構造とあらば致し方ない。僅かな隙間を作って、コンプレッサーで吹き飛ばすのが最良の方法である。
その後に施釉をしたが、今回の作品の場合、本当は釉がけの必要はないのだが、強度補充の意味で透明釉をかけた。
素焼きだし。
釉がけ終了。左側は自分の作品で28枚中の10枚分。
by hd-domon
| 2018-01-09 22:36
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