2017年 07月 31日
遠距離農業 |
「北の大地」の旅から帰った翌日、畑が気になるので行った。名取から遊佐まで170kmの遠距離農法を行っているのだが、通い慣れている道に旅の疲れも重なり、睡魔が襲ってくるが、それを、同行のとかちが励ましてくれる。
サツマイモをむしばむ畑の天敵「スベリヒユ」。このスベリヒユが蔓延ると作物は消えてしまう。スベリヒユの生命力は凄まじい。取ったスベリヒユを舗装路の上に置いておいても、冬がくるまで生き延びる。自分の葉と茎を腐らして、それを養分に生き長らえるのである。これは自分で実際に試したので間違いない。それだけ、このスベリヒユには活力の源の成分があるということで、ある流通ルートでは人気があるらしい。遊佐町では昔から、「スベランショ」は正月料理だった。スベリヒユをゼンマイと同じように貯蔵食品として作り、同じような食べ方をした。今でも遊佐町に来れば産直などで買うことができる。
昔懐かしいプリンスメロン。親父の得意中の得意だった。周りがネットメロンを作り始めても作り続け、最後には市場に重宝がられた。本当はほぞが取れてからが美味しいのだが、明け方の雨で表面にヒビが入ってきた。プリンスメロン特有の旨そうな香りがするので、ヒビから腐敗する前に収穫した。
心配していたとおり、畑は3週間のうちに雑草にむしばまれていた。どこから手を着けたら良いか戸惑うほどだった。前回、娘が一日がかりで草取りをしたのに、その何倍かの草丈になっていた。隣の畑のおじいさんが言っていたけど、薬を使わなければコスト的に商売にならないというのは本音だ。雑草取りも登山と似ているところがある。草取りをしているときは、自分との対話の時間であり、登山も同じだ。頂上を極めたときの達成感は、雑草を取り払ったときのそれと相通じる。
それにしても毎日暑い。昼の時間帯は仕事にならない。この時間は夕食の準備をする時間でもある。食材はいくらでもある。ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、ピーマン、パプリカといくらでもあり、そして、それぞれが皆美味しい。
とかちの散歩は朝晩2回するのだが、この時間帯は一番作業能率があがるのだが、30度の日中はグッタリしている姿を見ているといたしかたない。
by hd-domon
| 2017-07-31 22:19
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