2016年 05月 14日
全国高文連の全国大会参加作品制作ー8ー |
3月から制作を続けてきた高校生の作品の制作も最後の本焼きを終え、いよいよ窯出しの瞬間を迎えた。やきもの制作において、窯出しの瞬間は格別だ。結果として、焼成は成功だった。高校生の領域をはるかに超えた作品ができあがった。自分が指導してきたのは、伝統工芸における象嵌の初歩的な技術だけであり、発想の段階に重きをおいてきた。次作においては、ほとんど口出しをせず、本人の感性だけでの作品制作を見てみたい。
もう一人の生徒の制作は、締め切りとかに影響されずに、自分のペースで黙々と行っている。この作品こそ、発想計画通りにできあがったら、かなりの完成度の作品が生まれる。今のペースから言えることは、完成するのは夏休みであろう。そのくらいの展望で取り組んで欲しい。
今回の完成作品。1250度の焼成に耐えて、十分に焼き締まった作品の完成度はかなり高い。
今回の作品のテーマは、日本の豊かな四季の移ろいである。この面は春の象徴の桜。
この面は夏の、木の葉。
この面は秋の紅葉。
この面は落葉した冬の木立。
欲を言えばキリが無いのだが、象嵌の絵に、もっと高校生としての若さが感じられるともっと良かった。それから、象嵌の色がもっと控え目のほうが良い。特に紅葉の黄色は強すぎた。しかし、そんな見方こそ、年寄りの感覚でしか無いのかも知れない。
窯出しの状況。手前はボランティア陶芸の作品ともう一人の生徒の作品のパーツ(半球体の作品)。
もう一人の生徒の作品制作途中。この段階で大きな工夫があるのだが、焼き上がってもそれはわからないだろう。そのように焼き上がれば成功なのである。
もう一人の生徒の制作は、締め切りとかに影響されずに、自分のペースで黙々と行っている。この作品こそ、発想計画通りにできあがったら、かなりの完成度の作品が生まれる。今のペースから言えることは、完成するのは夏休みであろう。そのくらいの展望で取り組んで欲しい。
今回の完成作品。1250度の焼成に耐えて、十分に焼き締まった作品の完成度はかなり高い。
今回の作品のテーマは、日本の豊かな四季の移ろいである。この面は春の象徴の桜。
この面は夏の、木の葉。
この面は秋の紅葉。
この面は落葉した冬の木立。
欲を言えばキリが無いのだが、象嵌の絵に、もっと高校生としての若さが感じられるともっと良かった。それから、象嵌の色がもっと控え目のほうが良い。特に紅葉の黄色は強すぎた。しかし、そんな見方こそ、年寄りの感覚でしか無いのかも知れない。
窯出しの状況。手前はボランティア陶芸の作品ともう一人の生徒の作品のパーツ(半球体の作品)。
もう一人の生徒の作品制作途中。この段階で大きな工夫があるのだが、焼き上がってもそれはわからないだろう。そのように焼き上がれば成功なのである。
by hd-domon
| 2016-05-14 22:17
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