2016年 03月 04日
異常気象が異常気象でなくなる時 |
天気予報では快晴が見込まれるので、山形蔵王に写真を撮りにでかけた。東北道からも蔵王連峰はクッキリと見えるが、空はグレーだ。これは朝のうちの現象で、日中は青空が広がるに違いないと思った。しかし、蔵王山頂に着いても、薄曇りで陽の光は弱々しい。熊野岳もハッキリと見えるし、近くの山々も綺麗に見える。どうやら上空の雲が原因のために行灯のような光が雪面をボンヤリと照らしている。これでは自分が好むコントラストのきつい写真は撮れない。
樹氷は見る影も無く無残な姿を露わにしている。アオモリトドマツの枝に雪がくっついているだけだ。この現象は、発達した季節風がコンスタントに吹いていなかったことを物語っている。従って、樹氷だけでなく、雪面にできる風の造形もできない。昨年、あんなに立体的な造形が見られた場所は、何のへんてつもないノッペラとした雪原だ。この風景は3月初旬のものではなく、4月頃の景色だ。
北海道などの北日本は猛烈な低気圧が連発し、数年前の日本海側の東北地方の天候がそのまま北上したような現象だ。農作物、海の魚などもそれに伴って北上している。もはや、異常ではなく当たり前のようになりつつある。そんな状況下で生活する生き物(人間も含めて)は、ますます危機意識の薄れた生き物となり、ある日突然、淘汰される運命にあるのではなかろうか。
撮影は午前中で終わりにして、スノーシューからスキーに履き替え、樹氷原コースのユートピアから黒姫ゲレンデまで一気に滑り降りた。ザンゲ坂は狭く勾配もあるし人がいるので注意を払い、急斜面が終わってすぐにクローチングを組まないと歩かなければならないので、我慢をしてクローチングを組んだ。黒姫ゲレンデはコース幅を一杯に使って大回りのロングターンで繋ぎ、最後の急斜面は脚の疲れを我慢して、ショートターンで仕上げて無事終了。
みすぼらしい樹氷。最も見事な樹氷ができる地帯なだけに尚更だ。
山頂駅の目の前の「お地蔵さん」。積雪の多い年は、高さ2m34cmの頭すれすれか、頭を見下ろすこともあるから、いかに今年は少ないかがわかる。
「風の痕跡」。この場所で休憩をしておにぎりを食べたが、風も無く穏やかで寒くもない。蔵王山最高峰の熊野岳の頂上に人影が望まれた。
樹氷は見る影も無く無残な姿を露わにしている。アオモリトドマツの枝に雪がくっついているだけだ。この現象は、発達した季節風がコンスタントに吹いていなかったことを物語っている。従って、樹氷だけでなく、雪面にできる風の造形もできない。昨年、あんなに立体的な造形が見られた場所は、何のへんてつもないノッペラとした雪原だ。この風景は3月初旬のものではなく、4月頃の景色だ。
北海道などの北日本は猛烈な低気圧が連発し、数年前の日本海側の東北地方の天候がそのまま北上したような現象だ。農作物、海の魚などもそれに伴って北上している。もはや、異常ではなく当たり前のようになりつつある。そんな状況下で生活する生き物(人間も含めて)は、ますます危機意識の薄れた生き物となり、ある日突然、淘汰される運命にあるのではなかろうか。
撮影は午前中で終わりにして、スノーシューからスキーに履き替え、樹氷原コースのユートピアから黒姫ゲレンデまで一気に滑り降りた。ザンゲ坂は狭く勾配もあるし人がいるので注意を払い、急斜面が終わってすぐにクローチングを組まないと歩かなければならないので、我慢をしてクローチングを組んだ。黒姫ゲレンデはコース幅を一杯に使って大回りのロングターンで繋ぎ、最後の急斜面は脚の疲れを我慢して、ショートターンで仕上げて無事終了。
みすぼらしい樹氷。最も見事な樹氷ができる地帯なだけに尚更だ。
山頂駅の目の前の「お地蔵さん」。積雪の多い年は、高さ2m34cmの頭すれすれか、頭を見下ろすこともあるから、いかに今年は少ないかがわかる。
「風の痕跡」。この場所で休憩をしておにぎりを食べたが、風も無く穏やかで寒くもない。蔵王山最高峰の熊野岳の頂上に人影が望まれた。
by hd-domon
| 2016-03-04 22:48
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