2015年 07月 28日
2015「北の大地」ー大雪山縦走ー |
山中テント泊3泊くらいの縦走は、今年くらいが最後かなと計画を立てた。今回は4分の3が未踏のコースだが、魅力的なコースとなった。
1日目 俵真布登山口―扇沼山ー三川台ー南沼C.S
2日目 南沼C.S
3日目 南沼C.Sートムラウシ山ー南沼C.Sー化雲岳ー忠別岳C.S
4日目 忠別岳C.Sー五色岳ー五色ヶ原ー沼ノ原ー沼ノ原登山口
2日目は局地的爆弾低気圧のために1日中テントから出られず、畳1枚の広さと、直立できない空間での生活を強いられた。激しい風雨にテントは激しく歪み、ポールが折れるのではと恐怖にさらされ続けた。後で聞いたが、同じ大雪の白雲岳C.Sではポールが折れて避難小屋に逃げ込んだらしい。南沼は避難小屋が無いので逃げ込む所も無い。コンロは換気に注意してテントの中で、トイレも持参の携帯トイレを使用したが、こんなに長い1日は記憶にない。低気圧が去った翌朝は見違えるような快晴となったが、嵐の中で行動した単独登山者が遭難し、凍死体で発見された。どうしてあんな天候の中で行動したのか悔やまれる。
山に入る前の天気予報では2日目が曇り時々雨であとは晴れだったが、山の天気は予想できない部分がある。現に、下界はそんなに悪い天気ではなかったようだ。改めて山の怖さを経験したし、いかなる場合いにも対処できる準備が必要だと痛感した。後の2日間は気持ちの良い青空が広がった。
扇沼山山頂より十勝岳連峰。1番手前がオプタテシケ山の標高差600mの急斜面。自分にとって、このオプタテシケと三川台間が未踏のルートとなってしまったし、今後も歩くことはないだろう。手前は硫黄沼。
三川台からのカール地形とトムラウシ山。テン場まであと3時間。
ハクサンイチゲが咲き乱れる黄金ヶ原とトムラウシ山。
南沼C.Sに設営(手前)。この時点で、背後の空は不気味に黒くなってきた。
寒いので、テントの中で夕食。今晩の目玉は天然ブリの照り焼き。重いのが難点だが、湯煎してたべると旨いのでやめられない。
2日目の夜は急激に冷え込み、上下のインナーダウンにゴアのレインウエアを着て寝袋に入ったが、それでも不安だったので、エマージェンシーシートで全体を包んだ。体は一度冷えるとなかなか温まらないから、早めの対応が大事。
朝一のトムラウシ山登頂。大雪連峰の主峰旭岳をはじめ、石狩連峰、日高山脈まで見渡せる絶景だ。
登頂記念。もう来ることはないだろうと思うと、感慨深いものが込み上げてきた。こんなに着込んでても寒いが、去りがたく、山頂を1時間あまり独占した。なんと、影トムラウシも見ることができた。
この北沼は南沼から1kも離れていない。今回の遭難も数年前の大量遭難も同じ北沼。背後はトムラウシ山。自分も数年前、この雪渓でガスにまかれ、ルートを見失った。
雪渓を嫌う人が多いが、爽やかで気持ちが良い。勿論、こんな所でガスがかかったら、初めてのルートだったらお手上げだ。
3日目の忠別岳C.S。4張りぐらいしか張れないが、静かで好きなテン場だ。
五色ヶ原のウルップソウとトムラウシ山。
沼ノ原の大沼から見たトムラウシ山。さざ波が立っていたため、湖面に映るトムラウシ山は残念ながら見ることはできなかった。
これで、大雪山の主要な縦走路は東西南北と踏破した。あとは富良野岳からの大縦走が心残りだが、オプタテシケと三川台間(この間だけでも1泊必要)が未踏のままとなってしまった。
1日目 俵真布登山口―扇沼山ー三川台ー南沼C.S
2日目 南沼C.S
3日目 南沼C.Sートムラウシ山ー南沼C.Sー化雲岳ー忠別岳C.S
4日目 忠別岳C.Sー五色岳ー五色ヶ原ー沼ノ原ー沼ノ原登山口
2日目は局地的爆弾低気圧のために1日中テントから出られず、畳1枚の広さと、直立できない空間での生活を強いられた。激しい風雨にテントは激しく歪み、ポールが折れるのではと恐怖にさらされ続けた。後で聞いたが、同じ大雪の白雲岳C.Sではポールが折れて避難小屋に逃げ込んだらしい。南沼は避難小屋が無いので逃げ込む所も無い。コンロは換気に注意してテントの中で、トイレも持参の携帯トイレを使用したが、こんなに長い1日は記憶にない。低気圧が去った翌朝は見違えるような快晴となったが、嵐の中で行動した単独登山者が遭難し、凍死体で発見された。どうしてあんな天候の中で行動したのか悔やまれる。
山に入る前の天気予報では2日目が曇り時々雨であとは晴れだったが、山の天気は予想できない部分がある。現に、下界はそんなに悪い天気ではなかったようだ。改めて山の怖さを経験したし、いかなる場合いにも対処できる準備が必要だと痛感した。後の2日間は気持ちの良い青空が広がった。
扇沼山山頂より十勝岳連峰。1番手前がオプタテシケ山の標高差600mの急斜面。自分にとって、このオプタテシケと三川台間が未踏のルートとなってしまったし、今後も歩くことはないだろう。手前は硫黄沼。
三川台からのカール地形とトムラウシ山。テン場まであと3時間。
ハクサンイチゲが咲き乱れる黄金ヶ原とトムラウシ山。
南沼C.Sに設営(手前)。この時点で、背後の空は不気味に黒くなってきた。
寒いので、テントの中で夕食。今晩の目玉は天然ブリの照り焼き。重いのが難点だが、湯煎してたべると旨いのでやめられない。
2日目の夜は急激に冷え込み、上下のインナーダウンにゴアのレインウエアを着て寝袋に入ったが、それでも不安だったので、エマージェンシーシートで全体を包んだ。体は一度冷えるとなかなか温まらないから、早めの対応が大事。
朝一のトムラウシ山登頂。大雪連峰の主峰旭岳をはじめ、石狩連峰、日高山脈まで見渡せる絶景だ。
登頂記念。もう来ることはないだろうと思うと、感慨深いものが込み上げてきた。こんなに着込んでても寒いが、去りがたく、山頂を1時間あまり独占した。なんと、影トムラウシも見ることができた。
この北沼は南沼から1kも離れていない。今回の遭難も数年前の大量遭難も同じ北沼。背後はトムラウシ山。自分も数年前、この雪渓でガスにまかれ、ルートを見失った。
雪渓を嫌う人が多いが、爽やかで気持ちが良い。勿論、こんな所でガスがかかったら、初めてのルートだったらお手上げだ。
3日目の忠別岳C.S。4張りぐらいしか張れないが、静かで好きなテン場だ。
五色ヶ原のウルップソウとトムラウシ山。
沼ノ原の大沼から見たトムラウシ山。さざ波が立っていたため、湖面に映るトムラウシ山は残念ながら見ることはできなかった。
これで、大雪山の主要な縦走路は東西南北と踏破した。あとは富良野岳からの大縦走が心残りだが、オプタテシケと三川台間(この間だけでも1泊必要)が未踏のままとなってしまった。
by hd-domon
| 2015-07-28 18:54
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