2013年 10月 11日
鳥海山山麓天然記念物「獅子が鼻湿原」 |
台風一過で清々しい朝を迎え、獅子が鼻湿原に行ってみようと思い立った。
中島台レクレーションの森をスタートしたのが9時だったので、ほとんど人はいなかった。ザックに飲み物と着替えとおやつを用意し、熊よけの鈴と撃退スプレーも備えて、スパイク着きの長靴で歩き始めた。以前来た時と比べると木道がかなり整備されていた。この木道も善し悪しで、自分としては土の上を歩きたい。しかし、地形の保護という観点からの木道とあれば仕方ないか。
今回「あがりこ大王」は初めて見たが、予想を超えるものではなかった。天然記念物の出壺はロープを張り巡らせて、以前のように水際まで行けなかった。出壺とは、鳥海山の伏流水が森の中の平地に突然湧き出すもので、鳥海山の場合い、至るところに湧き出す穴がある。その穴を獅子の鼻穴に例えたのかも知れない。
その流れ出す水はあくまでも透明で冷たい。その透明な水の中に緑色のこけがビッシリと生えており、ブナの原生林を流れる様は神がかって神秘的だ。そのコケがいわゆる鳥海マリモを作っている。阿寒のマリモのように完全な球体にはならないが、渓流一面がきれいな緑色に染まる様は、見る者の心を濾過してくれる。
それから、この一帯はブナの奇形木が多いので特筆される。あがりこ大王、ニンフの腰掛けをはじめ至るところに見受けられる。
写真を撮りながらフルコースを回ったら3時間かかった。ここを全部回ろうとしたら、登山の心構えで臨まないと危険である。駐車場に戻ったら、貸し切りバスから続々と人が出てきた。紅葉の盛りになればものすごい混雑が予想される。もっともこの人達は「あがりこ大王」までしか行かないだろうが。
江戸時代からこの地は炭焼きが盛んだった。これは数ある炭窯の中で保存状態が良いもの。この炭焼きが奇形木と大いに関係ある。
あがりこ大王。ブナの奇形木の大きさ日本一。
燭台(ニンフの腰掛け)。
出壺。左下よりガンガンと湧き出している。今はロープがあって近づけない。
木の下の穴から、音を立てて流れ出す。
その穴の部分をアップ。
ブナの奇形木。どうして途中で合体するのだろう。
おとぎの国に迷い込んだような錯覚に陥る。
川一面、鳥海マリモ。
川はビッシリとコケに覆われている。
カノカの大群生かと思ったが、近づくと違っていた。食べられるキノコが散策路のそばにあるわけがない。
一周3時間の気持ち良い散策であった。出壺の湧水帯で、湧き出る水を眺めていると、自然の豊かさを強く感じ取ることができ、エネルギーをもらったような気持ちになった。
中島台レクレーションの森をスタートしたのが9時だったので、ほとんど人はいなかった。ザックに飲み物と着替えとおやつを用意し、熊よけの鈴と撃退スプレーも備えて、スパイク着きの長靴で歩き始めた。以前来た時と比べると木道がかなり整備されていた。この木道も善し悪しで、自分としては土の上を歩きたい。しかし、地形の保護という観点からの木道とあれば仕方ないか。
今回「あがりこ大王」は初めて見たが、予想を超えるものではなかった。天然記念物の出壺はロープを張り巡らせて、以前のように水際まで行けなかった。出壺とは、鳥海山の伏流水が森の中の平地に突然湧き出すもので、鳥海山の場合い、至るところに湧き出す穴がある。その穴を獅子の鼻穴に例えたのかも知れない。
その流れ出す水はあくまでも透明で冷たい。その透明な水の中に緑色のこけがビッシリと生えており、ブナの原生林を流れる様は神がかって神秘的だ。そのコケがいわゆる鳥海マリモを作っている。阿寒のマリモのように完全な球体にはならないが、渓流一面がきれいな緑色に染まる様は、見る者の心を濾過してくれる。
それから、この一帯はブナの奇形木が多いので特筆される。あがりこ大王、ニンフの腰掛けをはじめ至るところに見受けられる。
写真を撮りながらフルコースを回ったら3時間かかった。ここを全部回ろうとしたら、登山の心構えで臨まないと危険である。駐車場に戻ったら、貸し切りバスから続々と人が出てきた。紅葉の盛りになればものすごい混雑が予想される。もっともこの人達は「あがりこ大王」までしか行かないだろうが。
江戸時代からこの地は炭焼きが盛んだった。これは数ある炭窯の中で保存状態が良いもの。この炭焼きが奇形木と大いに関係ある。
あがりこ大王。ブナの奇形木の大きさ日本一。
燭台(ニンフの腰掛け)。
出壺。左下よりガンガンと湧き出している。今はロープがあって近づけない。
木の下の穴から、音を立てて流れ出す。
その穴の部分をアップ。
ブナの奇形木。どうして途中で合体するのだろう。
おとぎの国に迷い込んだような錯覚に陥る。
川一面、鳥海マリモ。
川はビッシリとコケに覆われている。
カノカの大群生かと思ったが、近づくと違っていた。食べられるキノコが散策路のそばにあるわけがない。
一周3時間の気持ち良い散策であった。出壺の湧水帯で、湧き出る水を眺めていると、自然の豊かさを強く感じ取ることができ、エネルギーをもらったような気持ちになった。
by hd-domon
| 2013-10-11 22:15
|
Comments(0)