2013年 08月 06日
2013 北の大地ー登山ー |
還暦の時、トムラウシの頂上で、縦走してきた一人の単独行登山者と会った時、自分はとても縦走などできないと決めてかかっていたのに、今や、登山のおもしろさは縦走が一番と思うようになり、ここ数年縦走のとりこになってしまった。
今年は十勝連峰から大雪連峰の5泊6日の完全縦走を計画した。6日分の食料に予備食を加えると、食料だけで結構な量と重さになった。装備一式をパッキングしたザックは少し重すぎるかなと思ったが、ゆっくり歩けば大丈夫と登り始めた。富良野岳は相変わらず花が豊富だ。体力を使うアップダウンがいやになるくらい続く稜線歩きも、好天に恵まれあまり苦にならない。
初日のテン場でテント泊は自分一人。サルナシ酒をグビッと飲んでからテントを張り、十勝連峰を独り占めしたような気分になりながら夕食を食べた。明日のことを考え、早めに寝袋に入ったが、途端に雨が降り始め、風も強くなり、雨脚も激しくなってきた。今回は行程が長いので雨にあうことも考え、フライシートを用意しているので心強い。
翌日は、雨は止んだものの濃霧。予報通り天気は明らかに下り坂。しかし、ガスも間もなくあがり、十勝岳登頂の時は快晴となった。それもつかの間、瓦礫地帯で一面ガスに覆われ、黄色のマーカーを注意深く探して先を急いだ。
しかし、前半最後のエスケープルートとなる美瑛富士避難小屋通過が予定より1時間遅れているのと、これから登る難関のオプタテシケ方面はガスに覆われており、ここから先に行くことはかなりの危険を覚悟しなければならないので、今日は避難小屋に泊まり、縦走は断念し、明日は下山することにした。
今年は雪渓が多い。正面が富良野岳。
富良野岳頂上より十勝岳(真ん中の尖っている山)。左奥は大雪連峰。
花の富良野岳。
かみふらの岳頂上。後方に明日登る十勝岳が鎮座している。
カミホロ避難小屋付近のお花畑。
チングルマ、エゾツガザクラの群生。
キバナシャクナゲ。
エゾツガザクラの絨毯。
カミホロ避難小屋近くのエゾコザクラ。
テント場での食事。ペットボトルは自家製サルナシ酒。
十勝岳頂上。
十勝岳から美瑛岳への途中。生物は存在しない不毛のガレ場。
ガスの中の山行。黄色のマーカーだけが頼り。
美瑛岳のお花畑。
これが登山道? おかげで下山に6時間もかかった。
完全縦走はできなかったが、中止の判断は決して消極的になったのではなく、正しかったと思う。逆方向からきて同じ避難小屋に泊まった人の話では、ほとんど視界不良の中、雪渓が多く、夏道を探すのに40分もかかり体力を消耗してしまったそうだ。オプタテシケの奥はエスケープルートもないので、最高の条件のもとで再挑戦することにしよう。
今年は十勝連峰から大雪連峰の5泊6日の完全縦走を計画した。6日分の食料に予備食を加えると、食料だけで結構な量と重さになった。装備一式をパッキングしたザックは少し重すぎるかなと思ったが、ゆっくり歩けば大丈夫と登り始めた。富良野岳は相変わらず花が豊富だ。体力を使うアップダウンがいやになるくらい続く稜線歩きも、好天に恵まれあまり苦にならない。
初日のテン場でテント泊は自分一人。サルナシ酒をグビッと飲んでからテントを張り、十勝連峰を独り占めしたような気分になりながら夕食を食べた。明日のことを考え、早めに寝袋に入ったが、途端に雨が降り始め、風も強くなり、雨脚も激しくなってきた。今回は行程が長いので雨にあうことも考え、フライシートを用意しているので心強い。
翌日は、雨は止んだものの濃霧。予報通り天気は明らかに下り坂。しかし、ガスも間もなくあがり、十勝岳登頂の時は快晴となった。それもつかの間、瓦礫地帯で一面ガスに覆われ、黄色のマーカーを注意深く探して先を急いだ。
しかし、前半最後のエスケープルートとなる美瑛富士避難小屋通過が予定より1時間遅れているのと、これから登る難関のオプタテシケ方面はガスに覆われており、ここから先に行くことはかなりの危険を覚悟しなければならないので、今日は避難小屋に泊まり、縦走は断念し、明日は下山することにした。
今年は雪渓が多い。正面が富良野岳。
富良野岳頂上より十勝岳(真ん中の尖っている山)。左奥は大雪連峰。
花の富良野岳。
かみふらの岳頂上。後方に明日登る十勝岳が鎮座している。
カミホロ避難小屋付近のお花畑。
チングルマ、エゾツガザクラの群生。
キバナシャクナゲ。
エゾツガザクラの絨毯。
カミホロ避難小屋近くのエゾコザクラ。
テント場での食事。ペットボトルは自家製サルナシ酒。
十勝岳頂上。
十勝岳から美瑛岳への途中。生物は存在しない不毛のガレ場。
ガスの中の山行。黄色のマーカーだけが頼り。
美瑛岳のお花畑。
これが登山道? おかげで下山に6時間もかかった。
完全縦走はできなかったが、中止の判断は決して消極的になったのではなく、正しかったと思う。逆方向からきて同じ避難小屋に泊まった人の話では、ほとんど視界不良の中、雪渓が多く、夏道を探すのに40分もかかり体力を消耗してしまったそうだ。オプタテシケの奥はエスケープルートもないので、最高の条件のもとで再挑戦することにしよう。
by hd-domon
| 2013-08-06 22:50
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